Vol.18 名門 佐久長聖高校進学を決めた理由

さて今回は本格的に陸上部に入部してからのお話になります。
入部後、初めて練習に行ったときに私は衝撃を受けました。

入学式の時に白髪で強面、ヤクザのような先生がいたのですが、なんと陸上部長距離の顧問の先生だったのです!
体育教諭ということもあり、素晴らしい声量で色々と指示を飛ばしていました。

さらに先輩たちはとてつもないスピードで永遠と走っている姿に、一瞬だけ入る部活を間違えたかな?と思ったぐらいです。笑

ちなみに元岡中学校陸上部は私が入部する前の年になんと全国中学校駅伝大会で優勝するほどの長距離の強豪校だったのです。


元々は短距離が得意だったので長距離の練習はなかなか慣れませんでした。
同学年のなかでも下から数えたほうが早く初めて走った1500mは5分40秒。。。

女子部員よりも遅いタイムでしたね!笑

そして怪我が多く、試合も年間で3試合ほどしか出ることができませんでした。

ただ怪我をしても特に焦ることなく筋トレやストレッチなど出来ることを黙々とやるようにしていました。

怪我が落ち着いてまともに走れるようになったのは2年生になる直前でした。

久しぶりの試合、ストレスなく走れることに心の底から嬉しく感じたことを覚えています。

2年生の4月、最初の試合でいきなり30秒以上の自己ベストが出ました。
自分でも本当に驚きました!
そこから試合に出るたびに自己ベストが出て気づけばチームでも2~3番手の選手に成長していました。
やはりコツコツとやるべき練習をしていたことが走りに繋がったのだと思います。

長距離は努力すればした分だけ結果やタイムに表れますし、3年生など先輩にも勝つことができます。
そこに面白さや楽しさを感じていました。

そして佐久長聖高校を初めて知ったのは2年生の夏でした。
当時の3年生が全国大会に出場するので、その応援に選抜メンバーで応援に行きました。

会場が群馬で、帰りは顧問の先生が運転するマイクロバスで色々な場所に遠征しながら練習をして福岡に移動していました。

立命館宇治高校や須磨学園高校とも一緒に練習させてもらいました。
そして、佐久長聖高校にも寄って練習に参加させてもらいました。

当時は名門校なども知らず、とにかく先輩に勝ちたい一心で高校生に最後まで食らいついていました。

そこで強くなるきっかけを掴んだのを今でも覚えています。
もちろんその時は自分が佐久長聖高校に行きたいとは少しも思っていませんでした。

2年生が終わる頃にはタイムも順調に伸びてチームのエース格にまで成長していました。

それと同時に少しずつ進路のことも考えなくてはいけません。

先輩たちは福岡の強豪校である大牟田高校や、佐賀の白石高校、山口の西京高校などに進学していました。

県内に残りたいとは思っていなかったので先輩たちがいる白石高校や西京高校に行きたいなと思っていました。

しかし、両校とも公立の進学校。。。
私の学力ではなかなか厳しいと顧問の先生に言われてしまいました。笑

県外に出たいと思っていたので、佐久長聖高校の存在を思い出して、親に冗談半分で行きたいと言ってみました。
もちろん冗談半分ですよ?笑

しかしそれが顧問の先生の耳にまで入ります。
後から知ったのですが、実は顧問の先生と佐久長聖高校の当時の監督、両角速先生はとても仲の良い関係だったのです。

そうなると、冗談半分で言った話が先生同士でどんどん進んでいきます。
もちろん私は何も知りません。笑

そして遂に時はきました。

ある日の部活終わりに先生に呼ばれ
「お前、本当に佐久長聖に行きたいのか?本気で行きたいのなら行かせてやる!」
と言われ、私はびっくりしながら「はい!」としか言えませんでした。笑

ここで私の佐久長聖高校進学が確定したのです。

ふざけた話ですが本当なのです。
もちろん決まったら後には引けません。
残りの中学校生活でしっかり結果を出して周りの期待に応えなくてはとより気合いが入りました。
しかし、3年生になってからは順調にはいきませんでした。

次回は中学校3年時から佐久長聖高校に入学するまでをお話させていただきます。

〔監修〕itoix公式ランニングアドバイザー
藤井 翼(Tsubasa Fujii)


プロフィール

◯出身校
元岡中学校(福岡県)/佐久長聖高校(長野県)/山梨学院大学(山梨県)

中学3年時には1500m、3000mの2種目で全国大会に出場。
高校は長距離の名門、佐久長聖高校に進学。
チームメイトにはNIKEの大迫傑がいる。
個人種目では3000mSCを専門とし、3年時のインターハイ北信越大会では当時の長野県高校記録となる8分57秒をマーク。その後の全国インターハイでは優勝した留学生に次ぐ日本人トップの2位に入る。
冬の全国高校駅伝では日本人チームの高校歴代最高タイムで総合優勝。個人でも5区(3km)を8分24秒で走り区間賞。これは現コースになってから最も速いタイムであるため、コース新記録という扱いになっている。

◯保有資格
日本体育協会公認スポーツリーダー/日本陸上競技連盟公認ジュニアコーチ

>>藤井氏の詳しいプロフィールはこちら

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